音質が良いことと音楽が心に響くこと

かならずしも、精度が良い音が、好きな音ではないのがオーディオの楽しみなんですよね。大阪で隣人がゴミ屋敷の頃は、好きな音楽も心から楽しめませんでした。

音質が良いことと音楽が心に響くこととは比例しないと思います。

デジタルオーディオの魅力は、ノイズ減とダイナミックレンジでしょう。

生との比較。それはあまりオーディオ論として交えるには興味がないです。

演奏、ということには、聴く側の背景というか音楽世界の知識も違うし、音楽鑑賞に何を求めるかも人それぞれ違いすぎる。
ジャンル差もあろうし、演奏するひとしないひと、身近に演奏音があるひとない人・・・

まして演奏を楽しむひとにとっては再生音はほとんど無関係。何をどう演奏するかが楽しい。
プロたちだって、自分の音楽の再生条件は指定できません。演奏場所のホールや舞台の音響設備などでも変ってきてしまうのですから。

仮にまったく同じ音響条件で再生できたとしても、生きた演奏者が今目の前にいてこちらの反応によって、演奏に熱が加味されることなどは、けしてない一方通行なわけですから。

どこまでいっても「電気再生音」であって、音だけ似せても生きてはいない。